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緑の力で温暖化ストップ!
さて、ここまで「NPB2008 Green Baseball Project」についていろいろご紹介をしてまいりました。なぜ今「温暖化ストップ」なのか、そして今プロ野球界が何をしているのかを少し知ってもらえたでしょうか。え?長くて読みにくかった?すみません。難しい話題だったのでつい。。。最後はそんな皆さんへ、目の疲れも癒されるこれのお話を。

甲子園のツタです。現在はリニューアル工事中につき残念ながらこのあおく美しい姿を見ることはできませんが、このツタも実は温暖化対策に役立っています

ツタは、球場が完成した1924(大正13)年に植えられました。もともと植えた目的は壁面の装飾で、装飾としてツタを選んだ理由は「一番手っ取り早く、費用もかからない方法」だったからとか。途中戦火の被害にあった歴史もありますが、昭和25年からの復旧により甲子園の名物として再び外壁をおおったのです。

で、かんじんの甲子園のツタと温暖化防止、その関係はこうです。

  ツタの葉によって外壁が直射日光に当たりにくい
    ↓
  球場外壁とツタの間の空気の層が、外壁の温度上昇を抑える
    ↓
  エアコン使用が減り電力消費が少なくなる
    ↓
  発電による二酸化炭素発生を減らす


実際、夏の猛暑の時期などはツタのおかげで5℃から10℃ほど球場室内の気温が違うとも言われています。そしてそれだけじゃありません。
■ツタの光合成が直接二酸化炭素を減らす ■葉からでる水蒸気が温度を下げる
さらには、外壁が傷まず80年以上もの間、大規模改修が必要なかったのもツタのおかげとも言えます。

都市部にはビルが増え、コンクリートやアスファルトが街をおおうようになりました。緑が減り、街の中には昼間の太陽熱がたまります。また窓を閉ざしてエアコンを使い、道路を大量の車が走り、外は排熱で熱気だらけになります。ヒートアイランド現象です。そしてその対策として注目されている「壁面緑化」や「屋上緑化」、現在では都道府県や自治体で、新しい建物に屋上緑化を義務付ける条例を設けているところもあります。甲子園球場はまさしくこの壁面緑化のさきがけだったのです。ただリニューアル工事により、甲子園のツタを見ることができるのはまだ先、しばらくおあずけなのか。。。

が、実は帰って来てるんです!!



ツタ、見ぃーっつけた!!!

実は先週土曜日、球場の1塁側デッキ横のタイガースショップ前にツタが植えられました。「ツタの里帰り」セレモニーがおこなわれ6本のツタが記念植樹されたんです。参加校を代表して近畿の学校からひと足早く、そうツタが帰ってきたんです。おかえり!ツタ!その他の高校で育てられたツタの苗木は現在阪神園芸さんが大事に育ててくださっており、来年3月に植樹される予定です。

地球温暖化対策にも重要な役割を持つ甲子園のツタ。球場をおおうまではまだまだ時間がかかりますが、
これからぐんぐん伸びていくと思うととても楽しみです。
みんなで一緒に大切に成長を見守っていきましょうね。
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