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グリーン電力で交流戦って何だ?
「Green Baseball Project」の一環として、さらにもうひとつ「グリーン電力でのナイトゲーム実施」があります。これは12球団が、交流戦期間中に本拠地で主催するナイトゲーム58試合の照明を自然エネルギーから作られる電力で開催しようというものです。

グリーン電力、、、聞きなれない言葉ですね。この仕組みは自然エネルギーの普及や、環境対策のひとつとして、すでに多くの国で、企業や個人でも取り入れられている地球にやさしいシステムです。我々の生活に欠かすことのできない電気ですが、その発電のためには多くの場合、二酸化炭素やその他の有害物質や廃棄物を排出しています。これに対し、できるだけ環境に負荷を与えずに電力を生むのが自然エネルギーによる発電で、風力や太陽光、地熱などによる発電がこれです。そして、こうした環境にやさしい電力を購入する仕組みを「グリーン電力」と呼んでいます。

「グリーン電力」の使用と言っても、具体的に発電をするわけではありません。使用する電力消費量に応じて、電力会社に対して支払う料金とは別に、「グリーン電力証書」というものを購入します。(今回は交流戦協賛の日本生命保険相互会社様が購入、12球団にグリーン電力証書が発行されます。)グリーン電力証書を購入するのに支払った費用は、環境負荷の少ない自然エネルギーによる発電に使用されます。自然エネルギーによる発電で発生した電力は、電力会社などが買い取り、通常の電力として供給されます。「グリーン電力」は電気というエネルギーとしての価値に加え、CO2を排出しない地球温暖化防止という意味での環境価値を持っており、その環境価値部分を「グリーン電力」使用者が購入する、という図式です。現在電力会社や、グリーン電力事業者、自然エネルギー発電事業者によりいろいろな形でこの「グリーン電力」が導入されています。

つまり、この交流戦のナイトゲームで使用されている電力は、自然エネルギーによる発電という環境価値を含んだものと言えます。また、間接的にナイター照明がグリーン電力でまかなわれたと見なすことが出来ます。 簡単に言うと、、、交流戦のナイター照明の電力分、自然エネルギーによる発電を応援している、そんなところでしょうか。

ちなみに今回、58試合のナイター照明で使われるは35万2千キロワット分、グリーン電力証書の購入によるCO2排出量の削減効果は、約136トンを見込んでいるそうです。
そして今回の「グリーン電力証書」は沖縄のバガス発電(さとうきびの絞りかすを燃料とする発電)を中心に全国各地の設備で風力発電とバイオマス発電(家畜の排泄物や生ゴミ、木くずなど動植物から生まれた有機性資源による発電)により発電したもの、となるそうです。



「野球の力で温暖化ストップ!」

球界での取り組みを通じて、温暖化について関心を持ってくださる方がたくさんいたなら、まさに「野球の力」ですね。プロジェクトのおかげでいろいろ勉強になります。

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