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試合時間マイナス6%
さて、今年NPBと12球団が実施しています「NPB2008 Green Baseball Project」についていろいろご紹介をしておりますが、
今回はこれです。「試合時間マイナス6%

プロ野球の試合は、球場での照明等の電力消費や飲食のゴミ処理、試合をする選手の移動やファンの皆さんの球場への移動など、さまざまな場面でエネルギー消費があり、CO2も多く排出しています。長い試合はそれだけ多くのCO2を排出することとなり、温暖化防止対策でプロ野球界ができる1つの方法として、試合時間の短縮を徹底することになりました。

過去10年間の平均試合時間は3時間18分だそうです。これに対して「マイナス6%」つまり12分の短縮をめざし、1試合あたりの目標試合時間を3時間6分に設定しています。試合時間はNPBサイト内で随時掲載されています。さて、肝心の試合時間を短縮する方法ですが。。。こちらをご覧ください。


これは選手ロッカーに掲出されているもので、選手への注意書き11カ条です。実際プレーの中身では「短縮」を意識することは難しいかもしれませんが主にプレーとプレーの間での「短縮」が選手には意識付けられています。攻守交代(イニングチェンジ)、投手の交代、投球の間隔、打者のマナーから、審判員の対応、球場側の試合進行等に至るまで細かな施策が設けられました。
このうちファンの皆さんが目に見えて分かるのが攻守交代(イニングチェンジ)でしょうか。各球場にタイマーが表示されているのをご存知の方もいるはず。球場ビジョンでの表示や、甲子園ではバックスクリーン内にタイマーが新たに設置されました。3アウトが宣告されてから次の回に移る際、2分15秒以内にプレーを再開することが指示されています。今までどのくらいの時間がかかっていたのか実感がないですが、タイマーでカウントされると確かに何となく急かされる感じはしますね。

試合時間の短縮については、試合終了が遅くなることの問題や、試合時間の長さと集客の問題などこれまでも様々に議論されてきました。確かに「最後まで見て帰れない」などお客様にとっての不満もあるのだと思います。あるいは「同じお金を払って時間が短くなるのは損」という考えや、「野球なら何時間見ても飽きないからかまわない」というファンの方もおられるでしょう。
けれども温室効果ガスの排出という点で言うならば、試合は短い方がいいというのは確かですね。無駄な時間を省くことで試合時間を短縮し、それが地球温暖化防止の一助となるなら、小さなことかもしれませんが大事なことだと思います。

野球の記録もヒット1本、投球1球からの積み重ねであることは、タイガースを応援してくださっているファンの皆さまならご承知の通り。地球を温暖化から守ることも、私たちができる身近なアクションの積み重ねです。選手たちが短縮に努めるのと同時に、観戦する我々も球場でのゴミを分別したり、球場へはなるべく公共交通機関を利用するといった「できること」があります。円滑な試合進行も、ファンの皆さん1人1人のご協力があってのことです。
球団・選手と一緒に温室効果ガスの排出削減に向け、全国のタイガースファンからもアクションを起こしていきたいですね。
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