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NPB 2008 Green Baseball Project
今回は少し難しい、でも大事なお話を。
地球温暖化、CO2削減、省エネ…誰でも一度は聞いたことがあるし、少しは知識もあって、努力しなきゃいけないことも分かってる。でも実際何をやればいいのか、自分に何ができるのかはいまひとつ分からない。地球環境問題って、分かるようでいて、なかなか実感がわかないのが正直なところです。

日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団は今年「NPB 2008 Green Baseball Project」と称した地球温暖化防止活動を行っています。これは2005年に環境省が提唱した国民運動「チーム・マイナス6%」と、NPB・12球団が協力し、年間を通じてさまざまな取り組みを行おうというものです。京都議定書で義務付けられた日本の温室効果ガス(※)削減の数値目標である6%を達成するために、「チーム・マイナス6%」では環境省がチームへの登録を呼びかけ、情報提供や交流でその意識向上と具体的アクションを提案しています。
    ※温室効果ガス
     大気中に含まれる二酸化炭素やメタンなど、太陽からの熱を地球に封じ込めるガスのこと。地球上にこのガスがなければ地球の平均気
     温はマイナス18℃になると言われ、生命の存在しない星となる。しかし逆に大気中にこのガスが増えすぎると地表(惑星表面)を暖め、
     地球温暖化(地球規模での気温上昇)の原因となる。このガスの濃度上昇は人間の生活に大きく関係している。


1997(平成9)年12月、地球温暖化防止京都会議が日本を議長国にして行われました。人間の生活が地球環境に及ぼす影響の中で、温室効果ガス排出量に水準を設けてその削減に取り組む目的の条約、いわゆる「気候変動枠組条約」(1994年発効)を結ぶ国々が毎年集まって開催される会議の、第3回がこの京都会議でした。そしてこの京都会議で採択され、日本も署名をしたのがよく聞く「京都議定書」です。地球温暖化防止対策に向けての、国際的な約束として効力を持つ重要な議定書となりました。

議定書では温室効果ガスの削減のため、締結国のうち先進国全体での総排出量を5.2%削減することが定められています。また国ごとの削減目標として日本に対し定められたのが冒頭で書いた6%です。けれども6%の削減、これは簡単なことではありません。1990年の排出量を基準としての6%削減ですが、実際には基準年となる1990年以降も日本の温室効果ガス排出量は増加しているのです。現在を基準にすれば6%では全く足りない、ということなのです。
そしてここで義務付けられた、日本の削減数値目標6%には目標を達成する期間が定められています。2008年から2012年までの5年間を「第一約束期間」として、この間に日本は温室効果ガスの平均排出量を6%削減(1990年との比較)しなければなりません。

難しい話になりましたが、この第一約束期間である2008年がすでにはじまっているのです。京都議定書の約束期間が始まった今年、プロ野球界は地球温暖化防止活動を率先して実施して行こうとすでにさまざまな取り組みを始めています。
次回以降はその取り組みについてお伝えしたいと思います。
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