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貴賓室をご存知ですか。
今年もこの季節がやってきました。
そう夏の高校野球です。タイガースが長期遠征に出る間、高校球児たちの熱いドラマが阪神甲子園球場で繰り広げられます。タイガースファンにとってはなじみの阪神甲子園球場ですが、甲子園の土を踏むことを目標に、高校生がこの場所を目指して地方大会を勝ち抜き、そして夢の舞台でその力をぶつけ合うこの時期、改めて甲子園という場所の持つ特別な意味を感じる人も多いのではないでしょうか。

その甲子園球場の映像を収めたあるDVDが先日発売されました。

THE HANSHIN KOSHIEN STADIUM
〜大正・昭和・平成 悠久の時を経て〜

今年オフから全面的リニューアル工事に入る阪神甲子園球場。
大正13年の誕生以来、80年余りの歴史を刻んできたその球場の内部を紹介した記録DVDで、文字通り「甲子園のすべて」が収録されています。
その主な収録内容の中でも特にご覧いただきたいこの1文に注目!

■ 優雅でモダンな作りの貴賓室の貴重な映像を公開!

その存在はあまり知られていませんが、貴賓室という部屋が一塁側2階部分にあります。アルプススタンドと同時期の1929(昭和4)年に建設された、要人を迎えるための部屋で、広い談話室と観覧席を備えており、皇族の方々の観戦や、高校野球期間の来賓用として利用されてきました。






一歩その中へ入ると、そこは時間がとまったかのような空間があります。球場のにぎやかさとは程遠い、白壁や木製家具などのモダンな内装が静かな時間と重厚な雰囲気を作っています。建設当初から使い続けられている暖炉やランプ、テーブルの質感は、その温かみを保ったままです。

リニュアールに伴い、まもなく閉鎖されるこの部屋ですが、現在の雰囲気をできるだけ保存できるよう家具などは新貴賓室への再利用が検討されているそうです。


球場が新しくなっても、このグラウンドに長く刻み込まれた歴史はこれからもたくさんの人を魅了し、また新しく歴史をつないでいくはずです。リニューアルによって寂しい思いもありますが、球場が安全快適な球場に生まれ変わろうとするこの機会だからこそ、野球を愛する人が聖地と慕うこの阪神甲子園球場の歴史にふれていただけたらと思います。
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