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ツタの伐採がはじまりました。
すっかり秋めいてまいりました。朝夕は寒くなりましたが
ファンのみなさまはいかがお過ごしでしょうか。今日は何の話かと言うと…

つい最近のニュースで、甲子園球場の関係者が出席して
「ツタ伐採式」がおこなわれた、というのをやっていました。
皆さんもご覧になりましたかね。
それでさっき甲子園球場に行ってきました。


あぁぁぁ・・・ない。ツタがない。
もうこんなにはがされていました。丸裸です。秋風に寒そうです。

来年から本格的に始まる甲子園球場の改修工事の一環で、
球場のツタを伐採するんですよね。それで今オフから、まず内野と
1塁アルプスの外壁から伐採していくのだとか。
球場リニューアル後は?と言うと、再び同じようにツタを植え、再生・再現します。
と言っても新しいものを植えるのではなく、
今あるツタをできるだけ残す努力が3つの方法で行われています。

以前、ここでもお話ししましたが、ツタの再生のために
今あるツタから根を切って新たな根を生えさせる方法と、
もうひとつはを採取する方法とで、別の場所でツタを苗木から育てています。
そして・・・もうひとつの方法が、その名も「里帰り」

20世紀最後の夏の高校野球(平成12年)、その地方大会前に
全国の高校野球連盟加盟校4,170校に、球場のツタの苗木が贈られていました。
全国の各校で育てられているそのツタを、甲子園へ「里帰り」させようというのです。
それぞれの育ち具合を見て、強く元気なツタを新しい球場に植えます。
なんだか素敵な計画です。地方大会でがんばった球児が甲子園へやってくるように
ツタも甲子園に里帰り。里帰りは2008年予定ですが、今からもう楽しみですね。
 ちなみに←これは6月のようすですが。

今あるツタは甲子園球場が開設された大正13(1924)年に植えられたそうです。
球場とともに長い歴史を歩んできたんですね。
ツタをはがすとセメントの肌が出てきますが、これをツタが覆うことで
球場を守ってきたんだそうです。暑さ、寒さ、80年を越えるいろんな環境の変化の中で、
湿気や温度の変化を直接受けることから、たくさんのツタがその外壁を守ってきました。
その数、球場の周囲に約600株、畳にして約8,000畳分だとか。

・・・8,000畳?
4畳半の部屋が…1,777部屋? 計算してもよく分かりません。
とにかく広げたらすんげー広いということです。

いつもはそのたくさんのツタに覆われていて、実はあまりセメントの地肌を見ることって
ないんですが、注意深く見るとやっぱり歴史を感じます。
ちなみにこんなのを知っていますか。

これは1塁アルプスとライト外野の間の球場外壁に書いてあるんですが。
セメントにじかに書いてあります。たぶん筆で、手書きです。
いつ書かれたのかは知りませんが、カラフルな現在の案内板とは違い、
これもまた味がありますね。
球場のあちこちに実はこういった古い案内表示も残されているんですよ。
ツタがはがされていくのは寂しい感じがしますが、ツタで隠れていた
こんなむかしの風景がまた出てこないかなと少し楽しみでもあります。


タイガースファンおなじみの1塁アルプス、1号門。ここにもありました。
入口左側に手書き案内。



「無許可で各種物品を販売する目的で場内へ立ち入る事は堅く禁ぜられて居ります。」
なるほど。場内で勝手にモノを売っちゃいけませんよ、ってことですね。
そりゃあかんわ。ルールやからね。

お!右側にもなんか書いてあるやん。うーん、っと。




えっ??

じ、じて、自転車??


・・・そんな人いたのか。

チリンチリンって、入っちゃった?